最強の二人
介護者の本音かもしれない
単なる感動作品ではなく、貧しい黒人層の複雑な環境、そして介護される者たちが苛まれる同情の環境にフォーカスしたノンフィクション。
食い入るように見てしまった。
富豪であることによる付き合いがとても苦痛であるように見える一方で、お金があるからこそ、ドリスはフィリップをあれほど奔放に振り回し、刺激ある生活を送らすことが出来たとも言える。
けれども、唯一真理だと感じたのは、介護される側は何より、健常者と関係なく扱ってほしい、心から同情なく接してくれることを望んでいるのでは、ということ。
健常者であることに感謝をしなくてはならないと同時に、障害者だからといって、必ずしも不幸だという先入観も一度、考え直す必要がある、そう感じた作品。