秒速5センチメートル
ただ切ないだけではない駆り立てられる気持ち。
5年ほど前に1度見たことがあり、今度「君の名は。」を見に行く予定であるため、改めて見てみることにした。
内容は、ショートストーリー3部構成。計1時間強の作品。
小学校、中学校時代。高校時代。社会人時代。
成長する人の感情の移り変わりはもちろん、地理的な距離感、孤独感、そして文明の利器の進歩などによるコミュニケーションの差異なども表している。
遠距離恋愛の果てに、というストーリーではあるが、二人に焦点を当てるのではなく、その時代背景や環境に重きを置いていた部分が見受けられ、切なさや、やりきれなさの他に生き方などにもフォーカスしているように思えた。
とりわけ、相手役の女の子の名前、遠距離恋愛、社会人などの面から、個人的には強く考えざるを得ない設定であり、主人公目線に入り込んでしまった。
ただ切ない、だけでは語れない、人それぞれの立場で感じることのあるストーリであると思われる、良作。